書かなきゃ眠れない


フェミニズムに母娘問題、なんととっつきにくい話題だろう。ずっと見て見ぬふりしてきた話題。

母と娘に関しては、私は自己肯定感の低いウジウジした母がとにかく嫌いで堪らない。
「貴方は私が産んだ子にしては上出来」「私が産んだ子にしては美人に育った」
母なりの精一杯の褒め言葉として発せられるこの言葉に非常に苦しめられている。
私が鈴木涼美さんに共感出来ないのは偉大な母を持つ辛さを理解出来ないからか。
弱々しく振る舞う母を持つと守ってあげたいという使命感から他人に攻撃的になり、「自分の母は世界一」という幻想と愛故に、母への苛立ちを感じる。
そして母に「不細工で不出来な女」という自己評価を植え付けた社会への怒りを感じる。

だからフェミニズムの話題になると厄介な感情出てくる。
経済的に自立してるし、当然生産業には関わりません!という強い女として振る舞いたい私と、弱々しい母を育てた社会への怒りが相混じって、理不尽な被害者意識を持った自分と向き合わされる。

ヘンテコに捻れた被害者意識と怒りを抱えた自分にとっては、限界から始まるを読む事も読書会に参加する事も気が進まなかった。

がしかし、自分の怒りを癒すためにはその存在を認めて見つめてあげなきゃいけないらしい。そう教わった事を思い出して、読書会に参加したわけだ。
結局、仕事の都合でトークショーとアフタートークだけの参加になってしまったけど。

私と同席された方には本当に申し訳ないと思ってる。
今日、私は(出来るだけ抑えたつもりだけど)自分の怒りに向き合わされて、いつもより頑固で攻撃的だった。
私の場合、読書会にフル参加出来なかったのは良かったかもしれない。誰かに噛み付いてしまってすごく後悔する羽目になった気がする。

そんな自己嫌悪で後味の悪い読書会だったと感じる一方で、すごく独りよがりな感想だけど、自分の怒りと向き合えた喜びもある。自分ひとりで向き合うのは怖くて、いつも自分の怒りから逃げてしまっているから。
何か解決したわけではないけど、ほんの少し自分のケアが出来て爽快な気分!

読書会に参加し始めた当初はこんな思いをするとは思わなかったなぁ。

トリコ組サポの皆様、同席いただいた皆様、本当にありがとうございました。

よし寝よう!