どうも今年のクリスマスフェスの広報担当の一人、文鳥さんです。

クリスマスフェスに向かって、僕が読了した課題本、鑑賞した課題映画を次々と紹介しちゃおうというお話第十二弾です。

今回の紹介本は東畑開人『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』です。

沖縄のデイケアで若き精神科医(著者本人)が過ごした日々を綴った本です。

本はエッセイテイストとしてストーリーが進みますが、今回は専門用語とかについて触れていきましょうかね。僕なりに世界観を説明する感じw


デイケア

デイケアとは
精神疾患を、社会機能の回復を目的として個々の患者に応じたプログラムに従ってグループごとに治療することです。
福祉・医療関係施設が提供するサービスの一種で、医療保険・介護保険による「通所リハビリテーション」と医療保険による精神科デイケア、認知症デイケアがあります。
対象者は高齢者や精神疾患患者で、利用者同士が交流するということが特徴としてあげられます。

デイケアには2つパターンがあるそうです。

通過型デイケアと居場所型デイケア。

・通過型デイケアは治療やリハビリで社会的復帰を果たせるもの。
・居場所型デイケアは社会復帰が難しい人たちが「居る」だけのタイプ。
一日の多くに自由時間が設定されています。


最初は著者は精神的に苦労している人たちの役に立ちたい、「セラピーがしたい」と思って精神科系の通過型デイケアをイメージして就職するんですけど、実際に働いたところは居場所型デイケアなんですね。
そのギャップに悩む話が展開されていきます。

デイケアってぴんと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、それが結構自分ごとに感じる話にもなっていくので、もしかして他人事?ではないかもしれませんw


セラピーと「ケア」

僕自身、カウンセリングやセラピストの資格をいくつか持っていて、セラピーってよく世間でも聞くんですが、この本で「ケア」という言葉を凄く意識させられました。


セラピーとは
苦痛をつくりだしている部分を変化させる。

ケアとは
安全を確保し日常を支える。


ざっくりいうとこんな感じです。

何か心に傷を持ってしまうと治したいと思いますから、セラピーの方に目が行っちゃいますよね。
でも、まずはその人自身が自分が「安全」である「安心」している状態がなくちゃいけない。

それが「居る」ということへ繋がっていくのですが、その様子は本書で明らかになっていきます。

治療にはケアもセラピーもどっちも必要なのですが、「安全」「安心」とは・・・

ふむふむ、なるほどー。という目からウロコ話です。

軽快に、そしてポップなノリの本

ここまでの説明だと「難しい本じゃないか?」と思うかもしれません。
大丈夫です。めっちゃ軽快に話は進んでいきます。

著者(主人公)は自虐的なユーモアな表現で、頭でっかちのクチばっかりで実務は全く?なキャラクターとして話を進めますので、けっこうスイスイ読めちゃうと思います。
出来るタイプの人はこのキャラクターに思わずイライラする人もいるかもしれませんw
著者も初めての職場での話が馴染めないという話から始まっているので「現場を熟知した専門家が書いた入門書」として読むとしんどいかもしれません。
でも、理想との現実とのギャップを誤解を恐れずに言語化していく感じに引き込まれていくと思います。
著者と一緒に成長するつもりで読んでいくと楽しいですよ。


そして表紙にあるように「学術書」とあるようにビシッと、この本の内容をきゅっと締める部分もありますので、そこはなるほど猫町の課題本なのですw

結構、スルメ本だと思うんですよね、この本。

きっとみんなで話し合うと色んな意見が出て、気付きが多い回になる予感です。

12月20日(日)13:00 〜 14:45


以上、こんな感じで、文鳥さん視点で好きなようにクリスマスフェス課題をこれからも語って行く予定です。

ご参加お待ちしております。