クリスマスフェスに向かって、僕が読了した課題本、鑑賞した課題映画を次々と紹介しちゃおうというお話第十三弾です。
今回は1963年製作・公開された映画『8 1/2 』(はっかにぶんのいち)です。
クラシックな映画でございます。
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フェデリコ・フェリーニの代表作の一つです。
映画好きの方からすると、実際に自分で観てから自分の中で咀嚼したいから、下手に紹介して欲しくないという方もいらっしゃるとのことなので、そういう方は今回の投稿は飛ばしてくださいね。
まず「はっか」ってなに?って思いますよね。
昔の1960年代での分数の読み方らしいですよ。
普通だと「はち と にぶんのいち」じゃないですか。
昔は「~か~ぶんの~」って言い方をしていたそうです。
1なら「いっか」2なら「にか」3なら「さんか」って感じ。
当時の日本語訳の読み方が今でも題名と残ってるわけです。
で、なんで「8 1/2」っていう意味は・・・
特に映画の内容には関係ないそうですw
詳しいことは知ってる人がいるはずなので、当日聞いてみてくださいw
とにもかくにも、フェリーニよ
フェデリコ・フェリーニって監督がスゴイわけですよ。
「映像の魔術師」の異名を持つらしいですよ。
そんなわかりやすい異名ってあります?よっぽど映像がスゴイんですかね?
・・・
はい、スゴイです。
マジ、すごい。
こんなに説明しにくい映画初めてw
「とりあえず観て」って言っちゃうw
スゴイんですよ。めくるめく心地が続く倒す映画です。
センスですよ。今ふうに言うと「神」
20世紀の映画のあらゆる部分でこの作品は到達しちゃったのかもって思います。
映像と音楽が見事な世界観を作り出しています。
びっくりしちゃいましたね、僕は。こんな映画作る人おったんやって。
大げさに聞こえるかもしれませんが、ほんとにそう思いました。
フェリーニって、通算アカデミー賞をなんぼ獲ってんねん。他の賞とかもめちゃめちゃ獲ってる。
そんなに評価もされてる監督の世界観がこの映画には詰め込まれています。
フェリーニを知らなかった人。マジ観ておいたほうが良いかも。
映像と音楽が見事といいましたが・・・
近寄ると火傷する重厚感を持つ作品です。重苦しさと軽薄さがひとつの作品に同居しています。
悲観的な時もあり、爽快な時もあり。
ストーリーを追うのも大変かもしれません。
あらすじをちょっとだけ言うとですね。スランプに陥ったの映画監督が、温泉地に来て静養しながら、次の映画の構想を練るんですが、そこに映画関係者や友人や愛人やらが現れて彼を追い詰める、というストーリーです。
映像と音楽が見事すぎて、置いていかれる、もしくは浮いてどっか行ってしまう人がりいるかもしれません。
迷宮的なストーリー構造といってもいいと思います。
僕自身、初めはついていくのに苦労したのですが、途中から興奮してその状況に興奮してしましましたw
夢、現実、現実、夢、現実、妄想、現実、夢、追想、現実、現実・・・
こんな感じで場面が展開していきます。
ある意味、僕はトリップしちゃってたかもしれません。
そして、フェリーニって人は女性が好きなんだと思いますw
色んな女性が出てきて、誰も魅力あるんですよね。
それもフェリーニ作品の特徴であり、強さのようにも思います。
でもですね、
フェリーニが「俺は映画監督だ。映像と音を楽しめ!」こういわんばかり作品ですが、僕が刺さったのは「言葉」です。
作中、悩める映画監督に色んな人物が様々なセリフを浴びせるように話します。
日本語訳されているので原語とはニュアンスが変わっているところもあるとは思うんですが、一つ一つのセリフは自分にも浴びせられているような感覚になりました。
心で感じる映画かもしれませんが、心で理解する映画のような気もしました。
言葉に注目して観てみるのをオススメします。
一緒に語り合いましょうぞ
これは語りたい。あの場面にあの音楽がーとか言いたい。あのセリフの意味は?とか聞きたいw
12月19日(土)17:00 〜 18:45
クラシックなシネマも良いですぞ。珠玉の一本です。
参加申込は↓こちらから
以上、こんな感じで、文鳥さん視点で好きなようにクリスマスフェス課題をこれからも語って行く予定です。
ご参加お待ちしております。