【結論:評価基準となる価値観を学ぶと、他の事柄にも使えるから!】
    ⇒どういう意味なのか、このあと説明します。



皆さん、こんにちは。音楽ライターの小室敬幸です。

私がレクチャーを担当する月1の読書会ですが、次回4月16日の課題本は沼野雄司 著『現代音楽史』(中公新書,2021年)となります。

実はこの本、タツヤさんからどうしても取り上げて欲しいとリクエストされていたものなのです。

「現代音楽」って、気になる人にとっては理解したくても、理解の手がかりをどう得ればいいか分からない厄介な存在。そして同時に、それ以外の興味のない人にとっては興味をもたれない存在……というのが嘘偽らない実情です。

でも、皆さん、気になりませんか!?
かつて『トリビアの泉』など、バラエティ番組でも取り上げられたことのあるのですが、舞台上で演奏者が全く音を出さない《4分33秒》という曲があります。これは果たして音楽なのでしょうか?


番組内の解説では、作曲者個人の哲学・思想によって生まれたように感じられますが(実際、そういった側面も確かにあるのですが)、ジョン・ケージが音のない音楽を生み出すまでには……、

・欧米における芸術観の変遷(特に18世紀末からが重要!!)
・数百年にわたるヨーロッパの音楽の歴史
・ケージが学んだ歴史の流れを汲む音楽教育
・他の芸術との関わり等など

様々なバックグラウンドがあるのです!

そうしたバックグラウンドを学び、知ることは、ヨーロッパ(西洋)における「芸術」全般の価値観――どうした作品がより高く評価されるのか?、芸術とエンターテイメントの本質的な違いは何か?等など――を理解することに繋がるのです。

しかもこの価値観は、他ジャンルの音楽や芸術の評価基準とも共通していたり、影響を与えていたりするので、クラシック音楽や現代音楽に興味がないという方でも知っておくと、色んな事柄に応用できるのですっ!


新書ですので、今からでも読むのは間に合いますよ〜。4月16日(土)の御参加、お待ちしております📚

小室