無料なのですよ。

ラウンジに入会してなくても、む・りょ・う。無料!
前の月の読書会に1回以上参加されていればどなたでも無料で参加ができます。

そんな月始めに開催されている読書会は、前の月に参加した読書会の中から一人一人印象に残った文章を持ち寄って、それらを共有する所から対話が行われる会です。
「一文から一体何を話すの?」と最初に疑問を持たれる方もいらっしゃいますが、様々にそして思いも寄らない方向に話は進んでいき、一つの本について語り合うときとは別の面白さがあります。

9/2(金)に実施された8月分の振返り読書会でも話は盛り上がり楽しかったと言う声をたくさん頂きました。
ぜひ9月の読書会に1回でも参加された方は10月の頭に実施予定の会へ参加頂ければと思います!


8月分の振返り読書会で挙がった印象に残った一文は以下になります。
これらを元にどんな話で盛り上がったか・・・・それは参加された方のみの、お・た・の・し・み♪

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・私はこのたびの放送を通して、われわれ美術史家にとっては常識となっている「絵画を読む」作業が、大多数の視聴者にとっては、ほとんど未知の領域であったことを知った。
    →若桑みどり    「絵画を読む    イコノロジー入門」

・信頼が生まれるのはそこに社会的不確実性があるときだ。
    →伊藤亜紗    「手の倫理」

・この気持ちは一生残っちゃうと思う。お母さん、何とかして
    →伊藤亜紗    「手の倫理」

・俺が死んだら、腕のこの部分を食べてもいいよ。
    →大岡昇平    「野火」

・私共に一番興味があるのは、あなたの神の映像ですね。普通私共はこれを罪悪感を補償するために現れるコンプレックス-------メシヤ・コンプレックスと呼んでいるんですが・・・
    →大岡昇平    「野火」

・「こそこそしなきゃいけないんです...!!」
    「俺が・・・オオカミが強いってことに・・・希望はないから…・・」
    「ででも、あなたは違う」
    「あなたが強いことには・・・大きな意味がある・・・」
    →板垣巴留    「BEASTERS」

・彼女の欲しいのは、同じ愛といっても自分の全身全霊を、魂のありったけ理性のありったけを、ぎゅっと引っつかんでくれるような愛、自分に思想を、生活の方向を与えてくれるような愛、自分の老い衰えてゆく血潮を温めてくれるような愛なのだ。
    →アントン・チェーホフ    「可愛い女」

・が、中でも一ばん始末の悪かったのは、彼女にもう意見というものが一つもないことだった。
    →アントン・チェーホフ    「可愛い女」

・中でも一ばん始末の悪かったのは、彼女にもう意見というものが一つもないことだった。彼女の眼には身のまわりにある物のすがたが映りもし、まわりで起こることが一々会得もできるのだったが、しかも何事につけても意見を組み立てることが出来ず、何の話をしたものやら、てんで見当がつかなかった。ところでこの何一つ意見がないというのは、なんという怖ろしいことだろう!
    →アントン・チェーホフ    「可愛い女」

・紙面も残りわずかとなったことから読者もお見通し・・・・本を読んでいて残り1,2ページのところにくれば、誰だって気が付いて本を閉じる用意にかかるだろう。
    →ディヴィッド=ロッジ    「小説の技巧」