読書会に興味を持ってから数ヶ月、時には1年以上も参加を迷っていらっしゃる方が少なくありません。猫町倶楽部ではそんな方のために初心者限定読書会を開催しています。進行役を除き全員初心者という中で安心して参加できる読書会です。
今回の皆さんはどのようなきっかけで参加されたのか、お話を伺ってみました。

・猫町の事は前から知っていた。読書会入門を読んで楽しそうと思い、参加してみることにした。
・読書会は何年も気になっていたが、距離的・地理的なこともありこれまで参加出来なかった。オンラインになって初めて参加できるようになった。
・自分で読書会を開催する予定。参考になればと思い参加した。
・本を読んだ感想などをアウトプットする場所が欲しいと思っていた。猫町はゆるゆるやっている感じが良いと思った。
・最近まで経営学など勉強していて、勉強を習慣にしたいと思った。
・もともと読書の習慣はなかったがコロナ禍で本でも読もうと思った。読書会を調べたら近い日程があり、二冊の内こちら(読書会入門)なら間に合いそうだったから。
・職場や現在付き合いのある友達と本の話をすることがない。本の話をしてみたい。
・理系大学出身のため、職場でも同じような考えの人が多いので、全く違う思考を持っていそうな人と話せるのではと考えて参加した。
・会社以外のコミュニティに属したい。
・読書をしたいと思っていても仕事に関する本や技術書しか読まないので、読書の幅を広げたいと思って参加した。

参加のきっかけはさまざまですね。猫町倶楽部の読書会は課題本を読了すれば誰でも、どこからでも参加できます。
またオンライン読書会はzoomを利用しますが、PCやスマホ操作が不安な方でも大丈夫、案内メールに記載されたURLをクリックするだけで参加できます。読書会は運営ボランティア(サポーター)も参加していますのでPCの操作など困ったことがあればお手伝いします。安心して参加してください。

初心者読書会、今回の課題本はこの二冊。
・D・カーネギー 『人を動かす』
・山本多津也 『読書会入門  人が本で交わる場所』7月初心者限定2.png 2.33 MB読書会の初めに司会が本日のスケジュール、読書会のルール等を説明します。猫町倶楽部の読書会の1つだけのルール「他人の意見を否定しない」についても説明します。その後、5人から6人のテーブルに分かれてゆっくり話す事ができます。また各テーブルには司会進行役(ファシリテーター)がおり読書会をサポートしますので、読書会の参加に慣れていない方でも心配はいりません。各テーブルで簡単に自己紹介して、いよいよ開始です。
それでは読書会の様子を少しご紹介します。

◆D・カーネギー『人を動かす』
・人を変える9原則の2「遠回しに注意を与える」の「しかし、ではなくそして、という接続詞を使う」というのはいいと思った。ちょっとの言い回しで相手に与える印象を変えられるなと思った。
・「誰しもが自分より尊敬できる部分がある」というのは理想的だが、劣った人もいるよねとつい思ってしまう。

また作者や本の内容に否定的な意見もありました。
・書いてることが当たり前すぎてあまり印象に残らなかった。
・原則の中の「対抗意識を刺激する」のようなことで、仕事の上司が「xxさんはミスが少なかった」だの、競争心を煽るために以前いた人の名前をよく挙げるが私はあまり人に勝ちたいとも思わないのでそういう言い方をされても心に響かない。
猫町俱楽部のルール「他人の意見を否定しない」を守れば、このような本の内容や作者に否定的な意見でも読書会で話すことができます。

また自分の体験と重なる感想もありました。
・競争で煽られて動かされた例があった。昔の塾で、「平均点が一番高いグループがおやつを貰える」という仕掛けをされていた。お菓子はシベリアだった。
思わずこんな話題がでる時もあります。

また初心者読書会には猫町倶楽部の主催・山本も参加しています。読書会中は各テーブルに参加し質問にお答えしました。

Q1.よく参照する原則、もしくは異議を唱える原則は何か?
A1.ほぼ全面同意、ただし自分がそれをやれているとは言わない。例えば「重要感を持たせる」や「盗人にも5分の利があると認める」などは難しい。テクニックとして使おうとはあまりしていない、なぜなら表面的な事はやっても意味がないから。猫町を運営するにあたっては「参加者の顔と名前を覚える」はやろうとしているしサポにもやった方がいいと伝えている。
Q2.「対抗意識を刺激して人を動かす」というのには自分が動かされないしライバル(と思ってない人)と比較されるのは気分が良くない。この原則についてどう思うか。
A2.仕事の売上などを競わされても動かない人はいるだろう。でも人それぞれ、譲りたくないと思っているところはあるはず。
Q3.(テーブルでも出た話題なのだが)この本には共通の目標とかビジョンで人をついてこさせるような内容は書かれていない。それについてどう思うか。
A3.コミュニティの運営をしていると「目標や、5年後どうしていきたいか」を聞かれることはある。それに対して自分は特に目指すところはない。その時々で楽しいと思えることをやりたいと思っている。

◆山本 多津也『読書会入門 人が本で交わる場所』
・課題本を一人で決めていたり、自分がやりたい事しかやらないなど一見頑固と思えるが、一人の感性で選んだ本でこれだけ多くの人が集まるから不思議。サポートしてあげたくなる何ががあると思う。
・本は一人で読むものと思っていた。この本を読んで他の人と話す楽しさを知りたくなった。
・コミュニティを作る側の仕事に就いているが「ヒエラルキーを作らない」「グレーであることの大切さ」など実務でとても役に立っている。
・経営やリーダーシップの本を良く読んでいるが「飲み会の幹事」が一番しっくりきた。
・読書会の歴史で「身分の違いを超えて対等に議論を交わせる場」とあった。身分ではないけど年齢、性別、職業など普段の生活では出会えない人と今日、こうして話している。現代でも当てはまると思った。
・グレーに留まる力、自分をグレーに留め置く。黒か白に流れてしまった方が楽だと思うがあえてグレーに留まるためには意思というか、ある力が必要だと思う。自分はまだそのような「力」がないが、読書を通して身に着けたい。
・他者がいるから自分を意識できる。人に出会い影響を受けた、他社の言動が人生の分岐点になった事もあったと改めて気づいた。
・読書会入門だから読書会を強く勧める本だと思った。けれど読書で自分の可能性に気づいたら、もう一歩外に出ようとある。そこまで考えてコミュニティを運営しているから人が集まるのではと感じた。

読書会がすすむにつれ今日会ったばかりの参加者同士でも
「『学び』に読書を利用するとあるが、本は楽しみの為に読みたい。」との発言に「そうだよね」「勉強とは別」と声があがるなどルールを守りつつ会話がはずみます。

さらに偶然画面に写った付箋がいっぱいの課題本を見て
「読み込んでますね」「私も貼ってます」「図書館の本に付箋貼ったまま返却したことがあります、すみません」なんて話になったり
「本は紙、電子書籍、図書館、皆さんどうしてますか?」と本好きならではの話題を楽しむ時間もありました。

こちらのテーブルにも主宰・山本が参加しました。『読書会入門』の著書でもあるため、参加者からは本の内容についての質問があり著者本人がお答えしました。

楽しい時間はあっという間に終わります。読書会終了後は参加者全員が集合して運営ボランティア(サポーター)より猫町倶楽部について少し説明がありました。猫町倶楽部は文学、芸術、哲学、また映画など幅広いジャンルの読書会を開催していること、オンライン読書会をきっかけにオープンしたSNSコミュニティ「猫町ラウンジ」についても説明がありました。
猫町ラウンジは会費制のコミュニティですが毎月開催される『初心者限定読書会』の参加者全員に「お試しクーポン」をお配りしています。読書会終了後は猫町ラウンジで本や、それ以外の興味、関心がある事を「ゆるいつながり」で楽しむコミュニティをぜひ体験してみてください。

読書会終了後は希望者が参加して23時まで懇親会を行いました。猫町倶楽部についての質問や私達サポーターへの質問もありました。
ひと月に本は何冊読みますか?、サポーターのやりがいとは何ですか?など、興味をもっていただき嬉しかったです。

いかがでしょうか?読書会だからと言って難しい事を話す必要はありません。思った事を、自分の言葉で、自分のペースで話してください。一人で読む本もいいけれど、皆で読む本の楽しみも見つけてみませんか?

次回の初心者限定読書会は8月24日(火)です。本日と同じく初心者限定ですので参加を迷われている方にもおすすめです。https://nekomachi-club.com/events/554c3f78feae
その他、幅広いジャンルの本で読書会を開催しています。詳しくは猫町倶楽部のHPでご確認ください。
https://nekomachi-club.com/events?page=1&order_type=start_date_asc&filter_type=upcoming 
好きな本、気になる本、いつもは手に取らない本など多くの本と出会い、たくさんの人と話す、読書会がそんなきっかけになれば嬉しく思います。
たくさんの方のご参加、お待ちしています。

設営:アウトプット勉強会合同チーム
(ニナ、サイトー、335,そねっち、いし)