梅雨明けが待たれる6月29日、アウトプット勉強会が開催されました。オンラインになってから他のグループの声が聞こえないのがさみしい、みんなはどんな話をしているの、とさまざまな声をいただきます。
そこで今回はサポが集めた参加者のみなさんの感想を少しですがお伝えます。

課題本はエイミー・E・ハーマン『観察力を磨く名画読解』です。アートを分析する力は仕事にも活かせる!といった内容の課題本です。参加者のみなさんは名画から何を読み取ったのでしょうか?
早速各グループの感想をご紹介します。

・「見る」と「観察する」は違うという事。意識していないと忘れてしまう。
・理解しやすい一方で、わかりやすすぎる点に強引さを感じた、観察力を磨く対象としてアートを選ぶ意味はわかるが、アートには答えはないと自分は思う。
・絵にまつわるエピソードの一つ一つが面白かった、特にダビデ像に関しては驚きだった。
・仕事面とプライベートの両面で活かせそう、タイトルからは手に取らなかったかもしれない、課題本になって読む機会があって良かった。
・美術展には良くいくが、これまで、こういう観察的な観方をしていなかった、参考になった、次回美術館に行くのが楽しみ。
・絵の楽しみ方が分からなかったがこの本を読んで、主観と客観で分けてみる事を知った。自分なりの絵の見方が分かったと思う。
・いつか読んでみたいと思っていたが積読されていた本だった。普段絵を見る習慣がないが、紹介されているエピソードが具体的でおもしろかった。
・気づかない方が幸せではないのか?という問いから、気づく幸せと気づかない幸せについて話し合った。
・「観察」「分析」「伝達」「応用」とあるが、どの分野を苦手としているのかが分かった。いくつか解決のヒントが得られたように思う。
・自分がいかに主観的にものを見ているか気づかされた。客観的に見る大切さ、そして「絵を描くように説明する」という手法が新鮮だった。

中にはちょっとおもしろい実験が行われたグループもあったようです。まさにアウトプットですね!

・ゴリラ実験を実践ということで、読書会中にカメラオフにして着替えた人がいた。気づかない人がいた。ちょろい!

またアウトプット勉強会では主にビジネス・経営分野の課題本を扱いますが、今回は「アート」を扱うという事で芸術に造詣の深い方が多数参加されました。同じグループになった参加者からはこんな感想もありました。

・アート・美術・音楽などの課題本を扱う猫町倶楽部の芸術部に参加しているメンバーの多いグループだったので、「ビック・スー」等々絵そのものについて語り合った。観察眼というより絵画鑑賞についての話で盛り上がったかなという印象。

なかには「アート」を分析することに抵抗を感じるという意見もありました。

・絵を鑑賞することは好きだが、分析の対象としたくない。鑑賞する時に人が何人、床板が何枚などと数えたくない。

・同じグループに美大出身の人が3人もおり、「絵画」を観察眼を養うのに使うことに抵抗があるという意見があった。他のものでもいいんじゃないか、キャッチーだから使ったんじゃないか、という意見も。逆に著者を擁護する意見としては、絵画が好きだから「絵を見ることは何の役にも立たない」という論調に抵抗したんじゃないか、絵画を見る目を養うファーストステップになるのでこれはこれでいいのではという意見があった。

猫町倶楽部の読書会は課題本を読了すれば参加できます。そして読書会では「他人の意見を否定しない」という、ただ一つのルールを守ればこのような作者や本の内容を批判する意見も発言できます。

最後に参加者全員で課題本を手に記念撮影しました。楽しそうな雰囲気が伝わりますか?
IMG_20210702_212655.jpg 288.35 KB一冊の課題本についてじっくり話し合い、自分では気が付かなかった事に気が付く、人の意見で自分の考えが変わる、そんな読書会はやっぱり楽しい。
猫町ラウンジでは参加者のブログが多数投稿されています。そちらもぜひ、読んでみてください。

次回のアウトプット勉強会の課題本は
『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』ピーター・ディアマンディス /スティーブン・コトラー
『実力も運のうち 能力主義は正義か?』マイケル・サンデル
の2冊です。

他にも猫町倶楽部ではさまざまな分野の課題本で読書会を開催しています。一人で本を読むのではなく、たくさんの人と本について語る、読書会へのご参加お待ちしています。

文:写真  アウトプットCチーム