二村組『毛皮のヴィーナス』に参加しました。

映画の読書会?に参加したいと思っていたけどなかなかできずにいたので、今回楽しみにしていました。
ただわたしは本の内容を忘れっぽくて、あらすじの話題についていけずに読書会中本をパラパラすることが多いので、映画大丈夫かとすこし心配でしたが、私の場合映像で見ると本よりしっかり内容を覚えていられるのは新しい発見でした。

見た直後の感想は、単純にとてもおもしろかったです。
わたしは話の筋がうまくつかめなくて、オーディションの台詞のやりとりなのか実際の会話なのかしょっちゅう混乱したけど、そういうことも狙って作られてるんだろうなと勝手に思ってたし、他の方もおっしゃってたけど、口紅をひいてさっと変わるところとかキスをたしなめられてさっと変わる表情とか、何かの動作をきっかけに表情も場の雰囲気も一気に変わるところがたくさんあって、そういうのって自分ごとだとすこし怖いし慎重になるけど、こうやって見せられるとドラマチックで魅力的でした。

支配する方Sされる方Mが入れ替わったりしているとか、支配する方が実は支配されているとか、どっちつかずでゆれている関係がおもしろいという他の方の意見があって、本当にそうだなと思いました。
わたしもたとえば大切な人が絶望してこれ以上生きられないというときにその人を殺せるか(死ぬことを許せるか)というのはある種のものさし?だと思っていて、実際には手をくだしても(見過ごしても)、心情的には一生後悔に苦しめられたり社会的にも裁かれたりして、実際の行動心情環境全部ひっくるめて考えることができれば単純な判断はできないなと思いました。

あとは読書会後「痛みを与えることに愛はあるのか」についてすこし考えていましたが、わたしはフルコンの空手をやっていて、相手を倒すことが目的ではない攻撃をする場面もあったし、弱っている相手に攻撃をすることに複雑な思いを抱くこともありました。
そんな場面でも見事だなーと思う攻撃をする人もいたし、正直見ていて気持ちよくない攻撃をする人もいて(本人が悪人ということでは決してない)、読書会中でも出たけどやっぱり上手な攻撃には技術や人格が必要だし、愛がないとできないのかなと思ってます(でも攻撃を受ける方はどうなんだろう?)。

思うところはたくさんあったのになかなか言葉にできなくて、終わって落ちついて考えたらできてきて、できてきたのも読書会をやったからだと思うしそれが読書会のおもしろさだとも思うけど、正直もう少しお話したかったなーというのが本音です。。。

今回関わってくださったみなさま
ありがとうございました☺️