先日、初めて猫町UGに参加させていただきました。

課題本は『やじるし』はらだ著。

タツヤさん曰く、選書理由はUG単独でのBLをやったことないからということでした。

BLジャンルとしてメジャーな作品かと言えば微妙かなと思いつつ、性愛について語るUGにピッタリな選書な気がします。


ちなみに私にとっての著者さんは好きジャンルの二次作家さんというイメージの方が強いです。

同人誌の頃からゲス攻め+エロス多めな感じなので、受けキャラが推しだった私には苦手な作品もあって今回の課題本も少し不安でしたが、結論的にはゲス多めながらも楽しく読めた短編集でした。



読書会では女性と男性が半々のテーブルにお邪魔させていただき、女性側はBLを楽しめた感じ、男性側はあまり読まないので疑問多しといった感じでした。

男性陣も含めてインパクトが強かったというのが電車での痴漢話ですかね。

この話は男女間では描きにくいのでBLならではな感じがあるかもしれません。

まぁ私が初クリパでもらったプレゼント本がフランス書院文庫の痴漢からの陵辱ものだったので男女間で描けなくはないんでしょうけど、女性が読んで楽しめるかは別問題だと思います。


その他、男性陣からいくつか質問がでましたが、なかでもキャラにシュッとしたイケメンが多いっていうのはBLあるあるを題材にしたマンガ『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男(1)』

にも出て来るぐらい「確かに」な部分ですけど、少年マンガのヒロインが顔良し性格良しスタイル良しなのと似た感じだと思って欲しいです。

まぁBL全般としてもイケメンじゃなかったりガチムチ系だったりボーイズじゃなくてマンだったりとジャンルはありますが、あとは好き好きだと思います。



それはさておき、今回特に印象に残ったのは「キャラがみんな欲望に忠実でいい!」という意見です。


以下、私的に感じた忠実部分を作品順にあげるとすれば


「やじるし」

相手の好意を利用して自身の性欲処理をさせるところ。


「ひきずる音」

相手を繋ぎとめる為に相手の負い目につけこむところ。


「歪みはじめ」

自身との性交を受け入れそうな生徒を物色し囲い込んでいくところ。


「痴漢はっけん」

性癖を満たすためにモブに金銭を払って好きな相手に痴漢させるところ。


「れいの男」

気になる相手へ幽霊をだしにして性交へと持ち込むところ。


「変愛 間男変」

性交の快楽度を上げるためにシチュエーションにこだわるところ。



こんな感じですかね。

欲望が浮かんだとしても思わずセーブしちゃうというか叶えられないことが多いのが人間なので、確かにその欲望への熱心さというか情熱が羨ましい気がします。



気づかなかったけど指摘されて「おぉ」と思ったのが攻めが受けにフェラさせながらスマホでAV見るシーンで、「実際だったら相手との関係とかを気遣って出来ないけど自身の快楽を考えたら最高じゃん」という意見です。

確かに性欲を満たしたいという自身の欲望にめっちゃ忠実で、相手の存在をないがしろにしてる感がよく出てるシーンですね。

私としてはそんなないがしろにしてた相手に不本意感ありありで惹かれ初めて終わる部分が刺さりました。

あ、あと教師と生徒の話は読んだ時はあまり感じませんでしたが、話をしているなかで先生が期間限定ではありながらも意外に一途なのでは?と思えて少し好きになりました。



表題作「やじるし」に関連してなのかどうかは分かりませんが、電子版では最終ページ(単行本ではカバー下なのかな?)にそれぞれの作品キャラから出てる思いの強さを→(やじるし)の多さで示されています。

執着攻めが好きな私としては「ひきずる音」の偏り具合も好きです。

たぶん執着攻めが好きなのは自分があまり執着心を持てないタイプだからで、なりふり構わず相手へ気持ちを傾ける姿勢にキュンとするのかもしれません。

じゃぁそんな感じの男女恋愛物を楽しめるかというと、おそらく楽しめないんだろうと思います。

自己投影したとして、好きでもない男から→多めになりふり構わず好かれたら普通に怖いし、壁ドンだって好きじゃなきゃイケメンだろうと恐怖+迷惑案件だし、ヤンデレの執着心とかガチで命の危険を感じます。

前にmixiの日記で書いたことありますが、私にとってBLは自身を安全圏におきながら恋愛や性愛の醍醐味を摂取できるツール。

BLだから今回の課題本のゲスさや歪んだ関係性、一方的な性愛などを楽しめるのです。



前述したようにBLにもいろんなジャンルがあります。

今回の課題本は性愛に特化した部分が多く、同性愛というテーマを深く掘り下げているわけでもないし、ストーリーに重きをおいているわけでもない。

BLを好きだという方の中にもストーリー重視、キャラ重視、エロ重視、いろんなタイプがいて今回の作品たちが苦手という方もいるでしょう。

私自身もその日の気分によって性描写の少ないストーリー重視のを読んだり、性描写メインのを読んだりします。

そういう意味では、自分の身勝手な楽しみのためにBLを利用してる感があるので欲望に忠実になれてるのかもしれません。




追記

以前mixiで書いたBLの好きなところ的な文章のリンクを貼っておきます。

ある会に出た時の感想なので読みにくいかもしれませんが、ご興味ございましたらどうぞ。