各地の小さなオフライン会場とオンライン会場をZoomで繋いで行う猫町倶楽部のハイブリッド読書会。今回は第174回芥川賞をダブル受賞した「時の家」(鳥山まこと)「叫び」(畠山丑雄)を課題本に、3月28日に開催された会についてレポートします。
■オフラインは6会場、オンラインは2テーブル
今回のオフライン会場は次の6会場でした。
【時の家】
東京・大田区 蓮沼の昭和レトロなアパート
東京・世田谷区 下北沢の古民家レンタルスペース
【叫び】
大阪・茨木市 男女共生センターローズ
東京・足立区 らんたん亭
【時の家、叫び両方とも】
名古屋市 柳橋のシェアベースインク
愛知・瀬戸市 末広町商店街内にある古民家レンタルスペース
オンラインは「時の家」「叫び」で2つのテーブルを設けました。
■古民家で小説を味わう
オーガナイザーのみなさんはいつもユニークな会場を選んでますが、今回「時の家」を選んだ会場(「叫び」と両方を課題本にした会場を含む)は「家」に合わせて古民家風のところが多かったですね。
【東京・大田区の蓮沼会場】
昭和レトロな木造アパートの一室を改装したレンタルスペースでした。
読書会が始まる直前にコーヒー豆を挽いています。課題本の『時の家』には、コーヒーを豆から挽いて淹れるシーンがあって、その再現に挑戦です。
【東京・下北沢会場】
こちらも古民家レンタルスペース。圧倒的な「おばあちゃんち」感。
【愛知県瀬戸市会場】
末広町商店街にある元旅館のレンタルスペース。2階の高欄と看板が時代を感じさせます。
【名古屋・柳橋会場】
以前、猫町倶楽部の月曜会名古屋会場の第2会場として使用していた「シェアベースインク」。「残っていてくれてよかった」の声も。
■ゆかりの地でも
【大阪・茨木市会場】
「叫び」の舞台、大阪・茨木市でも開催。小説に登場する「茨木市文化・子育て複合施設 おにクル」は予約がいっぱいで使えず、近くの「男女共生センター ローズ」を会場に。「おにクル」の外観と、小説に出てくるプラネタリウムをご覧ください。
■読書会では
真剣な表情で話し合う瀬戸会場のみなさん
「時の家」では、「家に時間が蓄積している描写がすごい」「家は『痕跡』の積み重ね」など、人間の生活と家の歴史を重ね合わせた内容に評価が集まりました。「建築への愛を感じる」と建築家である作者の視点を指摘する声もありました。
「叫び」では、「主人公は、映画『ジョーカー』のように自分が自分でない、他の誰かになりたいと思っている」との声も。オンライン会場では作中に出てくる「聖」という言葉をどうとらえるかで議論があり、関西弁での会話については「関西ノリ。ツッコミが鋭い」「大阪人の普通の会話では」と意見が分かれました。
■お楽しみはこれからだ
終了後のお楽しみは懇親会。今回もオーガナイザーが「おもてなし」の心で会場を設営してくれました。その多彩な内容を写真で紹介します。
大田区・蓮沼会場はベトナム料理。『時の家』に、ベトナム風サンドイッチ?の「バインミー」を作って食べるシーンがあり、それにちなんだそうです。
大阪・茨木会場はイタリア料理
名古屋・柳橋会場は読書会のあと、堀川を運行している堀川クルーズに乗り、名古屋城で夜桜見物。「満開でとても綺麗でした」。
懇親会は名古屋城からほど近い「メゼスサントリーニ」というギリシア料理屋さんで。
■4月は「アルジャーノンに花束を」
最後に恒例の記念写真ならぬ記念のスクリーンショットを撮影。
お疲れさまでした。
4月のハイブリッド読書会は26日(日)午後3時から5時まで。課題本はダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』です。ふるってご参加を!













