「猫町.」主宰のタツヤさん曰く「新しい読書会の目玉企画の一つ」というこのシリーズ、ついに始まりました。難解と名高いハンナ・アーレント『人間の条件』を課題本に、哲学者の戸谷洋志先生によるレクチャー付きで、6か月かけてこれから毎月読書会を行っていきます。
    募集が始まって間もなく満席となった大阪オフライン会場の参加者に加え、Zoomによるオンラインの参加者も多数。申し込み人数は総勢なんと87名!!!これだけの人数で『人間の条件』を読む会というのは世界広しと言えどもそうそうないのではないでしょうか(すみません適当言いました)。戸谷先生も、解説をすることはよくあるものの、実際に『人間の条件』を読む会というのは滅多にないらしく、「皆様の勇気にまずは心から感嘆」とのこと。しかも90名近く。狂気の沙汰ですね。

オフライン会場について

    大阪のオフライン会場はこちら。「小さなお庭と猫の図書館」さんをお借りしました。梅田から(がんばれば)歩ける距離にこんなにものどかな時間が流れる素敵な場所があるなんて!会場のお庭には緑が溢れ、中にはあちこちに猫ちゃんグッズが置かれています。

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レクチャー開始!

    今回は初回ということで、戸谷先生がどのような関心でアーレントを読まれてきたかというところから始まり、『人間の条件』を読む心構え、書かれた経緯、全体を貫く主題、そして今回の課題範囲だったプロローグ~第1章で提示された概念体系について、と、レクチャーは展開していきます。
    とても分かりやすく盛りだくさんの内容で、私はこれから何度もアーカイブを見返すことになりそうです。一参加者としては、『人間の条件』を読む心構えについてのお話の中で、「『人間の条件』に書かれている文章をすべて理解しようとしない」と言っていただいたことでかなり気が楽になりました。哲学の難しい本を読んでいて、どうしても分からない一文に遭遇してしまうとそこで詰まってしまって挫折…なんていうことが私にはよくあります。でもそれでもいいと、みんなそうだからとにかくやってみようと、背中を押された気分でした。「日常生活の中で起きることをアーレントの概念体系の中に位置づける」。これが当面の目標ですね。人工知能に関するご著書がもうすぐ出るとのことで、こちらもとても楽しみです!
    今回は全体での質疑応答はスキップして、いざ読書会へ。読書会では各テーブルを回っていただき、そこで直接ご質問をさせていただきました。


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そして読書会へ…

    今回の課題範囲はプロローグ~第一章。哲学書なのになんでいきなり人工衛星の話!?…とかつて私も挫折したものでしたが、そのあたりの経緯もレクチャーで話していただいたことでかなりクリアーな状態で読書会にのぞめました。
    レクチャーでもお話があった通り、第一章はそれ以降の章で使われる概念の基礎が網羅的に説明されていて、やはり参加者のみなさんからも難しかったという声が多くありました。でも、戸谷先生のレクチャーでこうした概念体系を改めて整理いただき、これがとても分かりやすかったと口々に言っていました。戸谷先生がテーブルに回って来てくださったときにはみなさんここぞとばかりに質問していました。ただの感想のようなものにもどれだけ細かいことにも親切に応えてくださり、戸谷先生、本当にありがとうございました。
    分からないところがあってもとにかく課題範囲を読み切ることが大事で、「ここが難しかった」などと話せる読書会という場があり、戸谷先生に直接ご質問できる機会があり、理解を深めることができます。なんとありがたい…。
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そしてオフライン会場組は本好きが集まるパーティへ…

    今回は、新しい読書会コミュニティ「猫町.」の、関西では初めてとなるオフラインイベントだったこともあり、懇親会は大きな会場に移動して盛大に行われました。好きな本を持ち寄って交流する、その名も「本好きのための交流会:関西猫町. はじめまして会」。こちらには『人間の条件』読書会には参加していなかった「猫町.」のメンバーや、メンバー以外でも関西にお住まいの本好きな方々がたくさんご参加くださいました。そしてなんと、戸谷先生も来てくださいました!!!主宰されている哲学カフェのお話などもお聞きできて俄然興味が湧いてきました。

https://nekomachi-club.com/events/cd9aa026889b


以上、読書会開催レポートでした。
これから半年間、楽しんで『人間の条件』を読んでいきましょう~