クリスマスフェス、シネマクラッシックの課題作品はフェリーニ監督の「81/2」。

20名の方にご参加いただきました。


「道」「甘い生活」などで知られるフェデリコ・フェリーニは「映像の魔術師」ともいわれる映画監督。参加者の中にはフェリーニファンもいたのではないでしょうか。一方で「フェリーニの作品は初めて」という方もそれなりにいらっしゃったようです。


各グループに分かれてからは、主人公の映画監督が苦悩の中で自分の理想の世界へと逃避していくのですが、どれが現実でどれが妄想なのか分からない、いや、なんとなく分かる、とその交錯する世界に注目した人、主人公を演じたマストロヤンニの格好良さにほれぼれしたという声、子どもの頃の回想は成長した後の女性への対応につながっているのではないか、という指摘など、いろいろな意見が出てきました。

個人的にはモノクロの映像の美しさが印象的な映画でした。女性への対応は「マザコン」とも言われるイタリア人の感覚が出ているんじゃないかな、とも思っています。

(同じ指摘をしてくださった方がいて、我が意を得たり!という気分でした)


ちなみに「81/2」はフェリーニ単独による8作目の作品であり、共同監督をした「寄席の脚光」を半分(1/2)として加えると、81/2本目の作品となることから付けられたタイトルだそうです。