7/12(月)藝術部の読書会が開催されました。今回の課題本は、橋本治『義太夫を聴こう』です。

猫町倶楽部の分科会の一つ、藝術部はオンライン読書会を月に3回行っています。課題本は概ね月に2冊ですが、今月は、内1冊を2回に分けて行います。7/2(金)、7/24(土)の2日間の日程で、橋本治『浄瑠璃を読もう』でした。(7/24はまだ募集中です!21日(水)23:55締切)
まさに伝統芸能三昧の7月!


義太夫って?詳しい人しか参加していないのでは?と、不安になる方も多くいらしたと思います。しかし、猫町倶楽部のルールは2つ、「課題本の読了」「他の参加者の意見を否定しない」です。
今回も「義太夫は名前くらいしか知らない」「生で聴いたことはない」という参加者もいらっしゃいました。でも、皆さん同じ本を読んできているので、後は楽しくおしゃべりしようという雰囲気で、話の切り口はいろいろです。

読書会は、5人から7人くらいのブレイクアウトルームに分かれて行います。
今回各テーブルでどんな話題が出たかというと…


・義太夫はペースがゆっくりだが、本当に当時からあのペースだったのか?

・(三味線が「ツン」ではなく「ツツン」となると、「なにかあるぞ」と思わせる、って記載のところについて、)「伝統芸能はそういう約束事がいろいろあることで、敷居が高くなり素人が手を出しにくくなっている気がする」という意見が出た一方、「敷居を作っているのはまわりの方で、している側からは敷居は上げていないと思う」というお話もあり、どちらの意見もなるほどと思った。

・最後の特別付録、音読したらとてもいい感じだったという意見や、その中に出てきた「らっすんごれらい」はお笑いのネタが先なのか、橋本さんの創作なのかという話題にもなったりした。


一方で、
・そもそも今回の課題は難しかった。このシーン聴いたことあるかどうかで理解度が変わりそう。

やっぱり皆さん難しく感じた方が多かったようですね。少しでも理解を深めようと、文中に出てきた作品をYoutube等で聴いた方もいらっしゃいました。

義太夫は聴いてもよくわからず眠くなってしまう…という声に対し、著者の橋本さんはとにかく聴いて慣れることを随所で述べられます。「眠くなったら寝ちゃえばいい」とも!
この「慣れる」ことに関して、話が盛り上がったテーブルが多かったようです。


・橋本治さんが言われるように、とにかくわからなくても聴き続ける。聴くうちに身体に染み込むというか感覚が生まれてくる、といったことを実体験をもとに話がされた。

・(橋本治さんの「からだに入れる」との関係から)「わからない」が「わかる」に変わった瞬間はあるか?

・音を身体に馴染ませるということが話の中心になった。
ライブに行くとき、ワンマンだったらすでに馴染んでいる曲が多いけど、フェスの場合よく知らないアーティストもいるから、聴いて身体に馴染ませておく。(予習という言い方を使う)

・慣れさせるとは言っても眠くなる。どうすれば?(確かに 笑)


中には、西洋音楽との対比も…

・ズレ(心地よいズレ、気持ち悪いズレ)が評価されるのが日本的。西洋だとちゃんと揃っていることが評価されているように思う。(特に、メトロノームが出てきてから)


面白いですね。テーブルによって、同席するメンバーによって思いもしない方向に話が進展したり、さらに興味深いのが「あれ?私こんなこと考えてた?」と、自分でも思いもよらない発言が引き出されたりします。received_876272872970970.jpeg 157.31 KB
↑当日の皆さんの様子です。課題本を手にパチリ。バーチャル背景で雰囲気を盛り上げてくださる方も!

さらに、藝術部は毎月扱う分野が多岐に渡ります。ちなみに来月は今のところ、以下の2冊の課題本が予定されています。

柳宗理『エッセイ』
世阿弥『風姿花伝』
全く触れた事が無い分野でも、課題本を読めば参加できます。本を読んだことにより、実際に音楽を聴きに行ったり、展覧会に足を運んだりと付随する楽しみが出てくるのも嬉しいポイントです!
藝術部読書会でお待ちしています。