去る3月30日、二村組&漫画読書会コラボ企画として、よしながふみ『環と周』読書会を開催しました。
二村組組長の二村ヒトシさんを名古屋にお招きしてのオフライン会場と、ZOOMオンライン会場とを中継でつなぐオンオフ同時企画です。
オフライン会場は「ウインクあいち」
名古屋駅から歩いて5分のモダンなビルです。
今回、会場をオンライン中継しなければなりません。設定は念入りに。(二村組・漫画読書会両サポが準備中です)
オンライン側のサポーターとの打ち合わせも行います。
申込者数はオンオフ合わせて60人。現地会場は44名参加。
当日は、オープニング、読書会、懇親会(アフタートーク)の流れです。
さあ、ハットリさんの司会でオープニング、スタート。
オープニングにて。現地の二村さん。
だいたい同時刻の、中継の二村さん。オープニングはオンライン会場にライブ中継します。
オープニングが終わったら、オン・オフそれぞれ読書会開始。
オフライン会場では、ボールを持っている人だけが発言者というルールを使います。
話し終わった人が、次に話したい人にボールを渡します。
オフ読書会の風景。みなさん、熱心に話し込んでいらっしゃいます。
読書会終了後、小休憩をはさんで懇親会(アフタートーク)。
オン・オフ両会場から課題本の意見や感想などを募り、二村さんがコメントするスタイルです。
こちら、オンラインの発言者に熱心に耳をかたむける二村さん。
現地発言者はライブ中継します。
オープニングでは司会で大活躍のハットリさん、懇親会でもユニークな意見で会場を沸かせてくれました。
ところで、課題本は「環(たまき)」「周(あまね)」という人物が登場する以外に明確な共通点のない5つの独立した物語からなる短編集です。時代設定も江戸時代から現代まで各話バラバラで、「環」と「周」の関係も夫婦、同性の友人から果ては仇討の相手までとバリエーションが豊かです。
この設定に関して、懇親会では「これは環と周という人物が生まれ変わりながら巡り合う話なのではないか」という解釈が提示され、そこからの連想で・・・
・恋愛について、自分の意志でつかみ取ったものよりも、たまたま居合わせたような偶然から始まるものの方がうまくいく気がする。これ、実は生まれ変わる前からの関係のような、目に見えない要因が作用しているのではないだろうか。
・もし未来編があったらどのような物語になるのだろう。例えば、人間と人工知能のあいだ、人工知能と人工知能のあいだの愛の可能性についての物語を読んでみたい気がする。
といった意見がでました。また、個人的な想いや作品を越えた話題として・・・
・この物語のすべてが奇麗すぎて自分には辛い
・複数のひとを同時に好きになることはいけないことなのか
といったお話をしてくださる方がいらっしゃいました。
そんなこんなで、14時半開始・18時20分完全終了の約4時間。長丁場でしたが、あっという間の楽しい時間でした。
以上、現地より報告いたしました。