今回は、著者の俵万智さんご本人参加のオフライン会!
90名近いお申し込みがあり、初参加の方が多数。
サポーターも張り切って、準備に臨みました。
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2025.7.12 (土) 読書会当日
渋谷のビルの大会議室に、俵さんの著書を携えた参加者が続々と集まります。
どんな読書会になるのでしょう。
13テーブルに分かれて読書会がスタート!
オープニングでは、主宰タツヤさんの挨拶の後、マスタード・イエローのカットソーをお召しの俵さんがご登壇。
俵さんの「(服の色は) 本の表紙の写真によせてきました」との一言に、場の空気がするっとほぐれました。
これぞ俵さん効果!和やかな雰囲気で、読書会がスタートしました。
さすがのチャーミングな一言でした💛
各テーブルで簡単な自己紹介をし合ってから、読書会が始まります。
読書会では、初対面でも同じ本を読んできたという共通項があります。はじめはお互い緊張していても、一冊の本を介してだんだんと話が広がっていきます。
言葉について 〜 それぞれの言葉で語り合いました
各テーブルでの声
🟡 この頃、言葉の持つ重みが軽くなってきていると思っていたが、読んでみてそれを覆させられた印象があった。
🟡 著者の言葉に対する素直な優しい視点を感じた。
🟡 人に正しく伝えることは難しいと感じた。遠慮すると伝わらないこともある。言い切りだと優しくなくて、伝わらなかったり、と難しい。
🟡 言葉で表現しきれないところがある。言葉の不確実性に困っている。
🟡 最近、言葉に対し食傷気味で、ネガティブな気持ちになっていたが、あらためて言葉の大切さを考え直してみたいと思った。
🟡 SNSのクソリプの分類の部分は面白かったし、自身の仕事や日常の生活でのSNSでのコミュニケーションで「あるある」だと感じた。
🟡 紹介されていた短歌アプリを試したい。
🟡 ラップには、言葉が凝縮されている。
🟡 これまでラップをちゃんと聴いたことは無かったが、ちょっと聴いてみようと思った。
🟡 AIを活用して言葉を探したり、より良いものにしていくアプローチなど、課題本を読んだことを機に新しいことを始めてみたい。
🟡 AIを使ったメールのやりとりについて。AIでは「私はあなたのことを見ていますよ!!」ということが伝えられない。そう伝えたい時は、自分で文章を書く。
🟡 この本も俵さんの短歌も、音読すると面白い。
🟡 サラダ記念日を初めて知った。がーっと読んでしまった。
🟡 7月6日がサラダ記念日とされたのは、音の感じで選ばれたと知って、ちょっと複雑だった。(本当に7月6日にそのような会話があったと思っていたから)
🟡 実際に短歌や物語を創作されている参加者や、言葉を扱う仕事をされている参加者から、専門的な話が聞けてよかった。
🟡 子育ての箇所は、興味や共感をもって読めた。子供さんとの言葉遊びの話や、息子さんの「僕がマリオだから」との発言や、ホームシックの時の話など、親子の成長が感じられた。
🟡 子供が生まれるので、言葉に注目したくて参加した。
各テーブルで 俵さんを囲んで
読書会の中盤からは、俵さんがテーブルを回ってくださり、感想や気になったことを直接お伺いすることができました。
そして、会の最後には、参加者からの質問に応じてくださいました。
参加者の感想や質問に対し、真剣な面持ちで耳を傾け、ユーモアを交えつつ、丁寧に答えていただきました。
言葉のプロの発する言葉の豊かさ。その言葉が放たれる場に居合わせられたことは、とても貴重な経験となりました。
俵さんのユーモアと優しい語り口に 自然と笑みが会場にあふれました
読書会のおもしろみのひとつは、対話によって化学反応が起こることだと思います。時には話が意外な方向に転がっていったり、思わぬ発見があったり、全く違う読みが生まれたり ー
わたしの参加したテーブルでは、参加者どうし会話を重ねる中で、各々の言葉に対する姿勢や思いが滲み出てきて、読書会の終わりには、言葉に対するポジティブな気持ちが強まった気がしました。
(少なくともわたしはそう思いました)
『生きる言葉』を読んでわたしは、「俵さんには言葉への明るい信念がある」と感じたのですが、そんな明るさが参加者の気持ちへ働きかけた面が大きかったように思います。
言葉をとりまく環境は日々変化していますが、わたしたちは、これからも言葉を使って生きていくし、言葉で生かされていく ー このことはきっと変わらないから、言葉の力を信じて、言葉を大事にしていこうと、あらためて心にとめることのできた尊い時間でした。
〜 ありがとうございました 〜