猫町倶楽部と新宿の歌舞伎町でホストクラブを運営している Smappa!Group のコラボレーションによる、文化系ホストクラブ読書会が8月16日(土)に開催されました。
今回のゲストは漫画家の東村アキコさん♪
この日は歌舞伎町の盆踊り(歌舞伎町BON ODORI)の日でもあります。
東村アキコさんは、歌舞伎町の盆踊りにも出演!
もちろんわれわれ読書会組も繰り出します♪
という盛りだくさんの日になりました。
読書会の会場は歌舞伎町にあるホストクラブ「APiTS 」
これまで毎回、会場としてお世話になっていまして、お馴染みの場所になってきています。
この文化系ホストクラブ読書会の特徴のひとつとして、猫町倶楽部側から申し込んだ参加者のほかに、Smappa! Groupのホストさんが多く参加してくださっていることがあります。
今回の課題作は二つ。どちらかを選んでいただきます。
①『もしもし、アッコちゃん? ~漫画と電話とチキン南蛮』
②『かくかくしかじか』 1巻〜5巻
どちらも東村さんご自身の生い立ちから漫画家への道のりが描かれた作品です。
とはいっても内容の軸になっているところがかなり違います。
『もしもし、アッコちゃん』は少女時代を軸としたお話。
お父さまや後にご自身も勤務先となる電電公社(現在のNTTグループ)や、そのサービスである電話が、東村さんが漫画家として独り立ちされるまでの間、大きな出来事や転換点にいかに深く関わってきたかがユーモア満載で描かれています。
文字だけなんだけど漫画を読んでいるようで、例えば、憧れのスポーツ選手が公衆電話に備え付けの「タウンページ」をめくりはじめたのを見て、ダッシュでかけつけて東村さんが速攻で目当ての行き先の電話番号を示してみせるなんという、ちょっとスケールが大きめのほのぼのした話など♪
もう一つの『かくかくしかじか』は、美術大学への入学準備のころに出会った恩師との濃ゆくて強くてまっすぐなお話。
なにも成し遂げてはいない自分にも、分野は違うけど、同じような年頃にまるっきり同じような体験があって、出会いから過ごした日々から別れまでもろもろ似ていすぎて、もう日高先生が登場したところからわんわん泣きながらずっと読むという。こんな読書体験は初めてでした。
少人数に分かれて話す卓に、東村さんがすべてまわってお話してくれます。
『かくかくしかじか』について、いつもは軽やかに笑わせまくってくれるホストさんが、深刻な話を真っ向から語ってくれたり。
どんな話かというと、きょうだいが美大を目指す生活に入ってから入学した後まで、ご本人が感じるプレッシャーから揺らぎの大きい状況になって、そこから生じた家族への攻撃的に感じる振る舞いなどを体験しているから、あの頃をまた突きつけられる感覚が強かったです。だからこそこの作品で参加したかった。名前はアキコっていうんです...って最後はやっぱり笑わせにかかってきてくれる。
それから、東村さんのご出身美術大学のかなり後輩になるというご参加者から、絵のキャンバスを背負って坂を担ぎ上げる場面をはじめ、美大時代の描かれ方が、ほぼこの美大のそのままのリアルなんですという身近すぎる話に驚いたり。
このご参加者が着ていた浴衣を見た東村さんは開口一番「わたし同じの持っている♪」。
やっぱり環境と感覚の近さってあるのでしょうか。
すごい出会いを目撃しました。
猫町倶楽部の読書会が大事にしていることの一つに、ドレスコードがあります。
身につけるものなどに自由な発想で取り入れる楽しみです。
今回のドレスコードは「浴衣」
浴衣読書会だから、ど真ん中ですね。
それぞれの卓でベストドレッサーを選びます。
選ばれたみなさんの浴衣姿いかがでしょう。
ベストドレッサーには、ドレスコード普及委員長・副委員長からご自作の賞品を贈呈♪
感謝感謝です。
ここから歌舞伎町の盆踊りに♪
今回の読書会は、遠方から遠征して参加してくださった方が多くて、
盆踊りといえばという、岐阜の「郡上おどり」で踊り尽くした証の手拭いを見せてもらえる幸運まで。ありがたや♪
なんていっていると、東村さん率いる盆踊りチーム「東村連」がステージに♪
東村さんは歌舞伎町にあるライブ劇場「歌舞伎町Sparkle」をプロデュースしていて、所属芸人さんたちとのオリジナル盆踊り。
この後のSparkleでの延長戦ひたすら盆踊りまで、酔いどれひたすら踊りまくりの楽しすぎる日になりました。
<今後の関連イベント>
・9/13(土) ゲスト: 春画ール『春画で読むエロティック日本』 https://nekomachi-club.com/events/dcdfa07106f3
歌舞伎町能舞台で開催中の春画展に合わせての企画です。
みんなで繰り出しましょう♪