7月12日、名古屋猫町.では白鳥庭園内の茶室「清羽亭」を会場に浴衣読書会を開催しました。課題本は岡倉天心『茶の本』。ゲストには作家・書評家の渡辺祐真(スケザネ)さんをお迎えし、レクチャーと読書会の二部構成でお届けしました。
会場となった清羽亭は白鳥庭園のほぼ中央、池のほとりに建つ数寄屋建築の茶室です。京都の茶室建築の第一人者である中村昌生氏の設計によるもので、外観は白鳥が舞い降りる姿をイメージしており、母屋と、池の中州に建つ茶室(立礼席)を渡り廊下がつなぐ、庭園と建物が一体となった造りが特徴です。
当日は22名の方にご参加いただきました。水に囲まれた清羽亭での読書会は「庭の緑と光のなかで本を開く」すがすがしい時間でした。
オープニングを経て、まずスケザネさんによるレクチャーからスタート。『茶の本』をどう読むか、岡倉天心が何を伝えようとしていたのかという視点から、ナショナリズムや、本の中ではわかりにくい部分である道教思想についてもわかりやすく解説していただき、理解を深めることができました。
その後、休憩をはさみ読書会本編へ。
3グループに分かれて参加者同士で感想や考察を交わしました。
スケザネさんにも各卓を回っていただき、楽しくも有意義な時間はあっという間に過ぎていきました。
クロージングでは各グループで決める「ベストドレッサー」の発表。
ドレスコード普及委員会会長のチアキさんによる景品も授与され、スケザネさんとの光に包まれながらのショットです(逆光とも云います)
結びには母屋から「立礼席」へと移動しての記念撮影。それぞれの浴衣姿が眩しい、夏らしい一枚となりました。
終了後は金山駅付近の居酒屋で懇親会。スケザネさんも参加し、なごやかな雰囲気での会になりました。
*
『茶の本』が説く美意識は、完璧に整えられたものではなく、余白や不完全さのなかにこそ趣があるというものです。浴衣という普段とは違うよそおいに袖を通したこの日のわたしたちの姿はどこかその精神と重なるものがありました。一人で読むだけでは少し遠く感じる本の言葉も、静謐な空間で誰かと言葉を交わすことで、思いがけず身近なものとして立ち上がってくる。そんな時間になったのではないかと思います。
次回の読書会は8月9日(日)課題本は村上春樹の新刊『夏帆』です。
https://nekomachi-club.com/events/5e2ac9782774
7月24日(金)には平日夜の読書会、課題本は
宮野真生子/磯野真穂 『急に具合が悪くなる』です。
https://nekomachi-club.com/events/dd17158ba93d
今回のゲスト、スケザネさんの新刊
『空海読んだら、人生変わった 思考を広げる仏教入門』 #くうかわ
全国で読書会を開催予定ですが、名古屋には9月に読書会を行います。
また猫町.の読書会でお会いしましょう!
文責:あじさい(猫町.名古屋代表)


2026/07/14 13:52
【開催レポート】名古屋浴衣読書会・スケザネさんと読む『茶の本』〜白鳥庭園・清羽亭(2026年7月12日)

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