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仕事柄、たくさんのCDが事務所に届く。コトリンゴの『ツバメ・ノヴェレッテ』もそのひとつで、聴いた途端に心を鷲づかみされた。その音楽は、ロマンチックの大波の中に、悲しさと希望の響きが充満。そして、ここが重要なのだが、名曲に不可欠の愛惜やヒューマニティーというものが色濃く存在している。幼いときに読みふけった童話の絵本には、美しさとともに残酷だったり、不条理の毒が潜んでいたが、このアルバムは、そんなツバメの「王国」だったのだ。
    彼女はこれを、コンピューター打ち込みで創り上げていたわけだが、聴き込むたびに「このアルバムをリアルなオーケストラで、聴いてみたいよなあ」と本気で思っていた。
    そんな夢が現実化したのは、一昨年の12月。「飛騨高山アートキャラバン“ ファンタジア!”」のプログラムの一つとして、『ツバメ・ノヴェレッテ』が、彼女自身の手でスコア化され、ダンス交響詩として、高山市民文化会館大ホールにてお披露目されることになったのだ。
    ツバメ・ダンサー役には、モーリス・ベジャールなど一流の振付家に愛され、映画、演劇から歌舞伎まで、ジャンルを越えた活動を続ける首藤康之。男声のオペラユニットとして挑戦的な活動を続けるTHE LEGENDの選抜メンバーが物語に花を添える。そして、すべての土台となるオーケストラサウンドを、ヨーロッパの第一線で活躍する指揮者・阿部加奈子と、パシフィックフィルハーモニア東京が創り上げる。
    ロック/ポップス畑には、フランス近代音楽を思わせる和声センス、プッチーニ並みのビビッドなメロディメイカーが少なからず存在する。そんな才能たちが生のオーケストラという「音響装置」を使って曲をつくってみたら、どんな世界が生まれるのか?
    今回のコンサートは、そういった試みの第一段。映画『この世界の片隅に』の音楽で、数々の賞を総なめにしたコトリンゴの音楽世界は、今回、その可愛らしさ、少しの怪しさ、美しさを増幅させ、芳醇で魅力的な交響曲の響きとして立ち現れていく。

                                                                                                      プロデューサー 湯山玲子

■参加費    S席8,800円    A席7,700円
    ※現地集金となります。

■締め切り以降のキャンセルは公演が中止になった場合以外は返金はできかねますのでご了承ください。(締め切り前までは全額返金いたします)

■当日の集合等詳細は追ってご連絡いたします。

観劇会後、プロデューサーの湯山玲子さんを囲んでの懇親会も予定しております。(参加自由)