猫町. としての記念すべき名古屋オフライン第一回目は、渡辺祐真(スケザネ)さんによるレクチャー付き読書会『現代語訳    般若心経』です。
    今回は多くの初参加の方をお迎えし、新スタートにふさわしい活気と新鮮さに包まれる中、タツヤ代表の挨拶に続き、スケザネさんのレクチャーが始まります。

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「僕は、仏教徒ではないし、数珠を売る気もありません。」
まずは冗談で場を和ませ、
「ただ、苦しいという思いを取り除けたら…」
と今回の選書への想いを語られるスケザネさん。空海にハマり、この一年で読んだ仏教の本、なんと324冊。本だけに留まらず、実際に一週間高野山に籠り、その後、香川のお寺にも滞在されたのだとか。興味をもったら、とことん突き詰める。その情熱と根気に、敬服です。

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    レクチャーの主題は、「空とは何か」

    主題に入る前に、まずは仏教の歴史や変遷から説明していただきました。今から約2500年前のインドでは、国が乱れ、飢えや貧しさで苦しむ人々の間で、どう生きるべきかといった人生訓を説く人が乱立したそうです。その中で、抜きん出て支持を得たのがゴーダマ・シッダールタの教え、今の仏教です。

    さて、では、主題の「空」です。スケザネさんは、餃子パーティーに遅刻して餃子が食べられなかったという、ご自身の身近な例え話で「空」を説明されていました。もし嫌なことがあったとして、その原因は何なのかと考えると、原因にもさらにそれが起こった原因があり、原因の原因にも原因があって…どれが究極の原因なのか特定できない。どこにも本質はない。それが「空」なのだそうです。「空」は、無ではなく、空っぽのこと。本体があると思っていた苦しみや悩みも、「空」だと考えると少し楽になります。

    しかし、どこにも本質はない「空」だと思ってはいても、今ここに痛みや苦しさを感じる自分は存在する、これが「色」なのだそうです。苦しさから逃れ「空」を得ようと願っても、やはり身体はここにあって「色」に戻ってしまう。私たちは、「空」と「色」の間をずっと、ぐるぐると廻り続ける。
    でも、それでよいのだそうです。お釈迦様でさえ、涅槃像が示すように死の間際まで修行を続けられたのですから。苦しみは、ずっと付き合っていくもの。でも、その付き合い方が肝心なのだ、というメッセージでレクチャーは締めくくられました。
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    2500年前のインドの人々の苦しみとは性質は異なりますが、苦しみが多様化した時代だからこそ、今、生きづらい現代人の心に仏教が響くのかもしれません。何より、今回のスケザネさんのレクチャーは、苦しみとの付き合い方に新しい視点を与え、苦しみを和らげる手助けとなる、そんなお話でした。

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    レクチャー終了後は、読書会です。読み易いが理解するのが難しかった、量子力学など現代科学に通じるところが面白い、など本の内容だけでなく、身近な方を亡くされた経験を話される方もいて深い話が交わされる場となりました。

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    読書会中も、スケザネさんは各テーブルを回り、沢山の質問に答えてくださいます。ここでも、スケザネさんの話の面白さが炸裂していました。
「『般若心経』は、言ってみれば、ミュージカルです!」
ミュ、ミュージカル⁈
「観自在菩薩と舎利子、登場人物2人のミュージカルで、問答の末に、よし分かった!と2人で歌い出すのが『ぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてー』なんです。」

想像するだけで、楽しくなる例えです。


    そして、青猫恒例、マスターの1曲。輪廻転生をイメージして選ばれた曲は、
Throwing a spoon(徳澤青弦×トウヤマタケオ)
アルバム「Bored to death」より「Rondeau」
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    繰り返すチェロとピアノの調べが何とも物悲しく、人の一生のはかなさを連想させます。

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    続いて、ベストドレッサーの発表。ドレスコードは「空」。
空色と捉える方もいれば、空っぽと捉えて白や黒でまとめる方もいて、捉え方はそれぞれ。
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    その後は懇親会へ。

    スケザネさんを囲んで、エスニック料理に舌鼓を打ちつつ話に花が咲きます。
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    如来と菩薩の違いとか、そもそもなぜ空海に興味をもったのか、などなど他にも沢山面白い話を聞くことができたのですが、スケザネさんの話の面白さは筆舌に尽くし難く、ぜひ名古屋スケザネ会に足を運んで、皆様にも実際に体験していただけると嬉しく思います。

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    そして、近々スケザネさんの新刊『空海読んだら人生変わった』が発売されます。今年は空海生誕1250年記念とのことで、7月から東京国立博物館で空海展が催され、8月にはドキュメンタリー映画も公開されるそうです。本を読んでブームを先取りすれば、空海イヤーをより楽しめること間違いなしです!

    では、また名古屋オフライン読書会にて、皆様にお会いできることを楽しみにしております。

写真:名古屋オフラインサポータ一同
文責:ろみ