渡辺祐真(スケザネ)さんと読む『空海読んだら、人生変わった』
くうかわ 全国行脚読書会 記念すべき初回!大阪札所
https://nekomachi-club.com/events/e74914b1e89a
著者・渡辺祐真(スケザネ)さんをお迎えし、読書会を開催しました!
今回の課題本は『空海読んだら、人生変わった』(通称「くうかわ」)。1冊の本を携えて全国を巡る読書会企画です。
記念すべき第一札所は、大阪・北浜。ここから名古屋、東京、九州、オンラインへとバトンを繋いでいきます。
まずは、第一札所・大阪の様子を振り返ります。
「空海」「密教」という一見敷居の高さそうなテーマにもかかわらず、当日は白熱した議論と笑顔があふれる時間となり、大いに盛り上がりました!
■ スケザネさんによるレクチャー&質疑応答!
スケザネさんのユーモアあふれる巧みな語り口と、その裏にある豊富な知識で一気に空海の世界へ引き込まれます。歴史的背景から密教の真髄まで、独自の切り口でポップ&ロジカルに解き明かしてくださいました。
●空海は突如現れたわけではない
日本では500〜600年代(聖徳太子の『三経義疏』など)から、すでに本格的な仏教注釈の蓄積がありました。空海はその伝統の下地があったからこそ登場できた存在です。
●出身地・多度津(香川県)の風土が育んだ多様な文化を受け入れるスケール感
空海の生まれ故郷である香川県多度津は、海上交通と交易の要所でした。幼少期から外国の文化や宗教情報に触れやすい環境にあったことが、空海と密教の出会い、そしてその思想へと繋がったと推測されます。
●天台宗と真言宗(密教)の広がり方の違い
天台宗(最澄)は独自の公認システム(大乗戒壇)を作ることにより、教えを広く広めました。一方、空海の真言宗は「師から弟子へ直接体験として授ける」という対面・直伝の形式を重んじたため、「秘密の教え」として伝えられていきました。
●「秘密」の概念とは
「誰でも救われる」としながら即身成仏の実践を「秘密」にしたのはなぜか。スケザネさんは「頑張るためのターゲットとしての奥義と、最低保証としての救いという二層構造だったのでは」と解説してくださいました。最後は誰でも救われるということだけが一人歩きすると誰も努力しなくなってしまい、社会システムが崩壊してしまう。密教では救いだけでなく自ら実践し努力することの重要性も説いており、「辛いことや苦しいことがあっても、救いがあるからこそ精一杯頑張れる」という構造をわかりやすく紐解いてくださいました。現在開催中の東京国立博物館「空海と真言の名宝」のように密教の真髄が公開されるなど、現代における密教の届き方も変化しています。
■グループトーク
レクチャー後のグループトークでは、本の内容を深く掘り下げる意見から、難解な概念に対する素直な戸惑い、日常への応用まで、参加者の間から多様な発言が飛び交いました。
<空海のエピソードと人間性>
●空海のエピソードで1番好きなのはスケザネさんが「ドラゴンを召喚するところ」とおっしゃっていてみんなそこが面白いと言っていました。
●「奇想天外な伝説も含めて、空海は人の心を掴み、周囲を巻き込むのが圧倒的に上手かったのだろうなと感じました。」
<「科学」と「アドラー」と「六大」のつながり>
●嫌な人も自分も科学的には炭素と水(六大)でできていると思ったら腹が立たなくなった。
●「すべては心(認知)の中で起きている」という教えは現代のアドラー心理学に通じる。
●ヨガや瞑想の実践方法はスピリチュアルではなく身体技法として日常に取り入れやすい。
●職人が自然の変化(染料採取の適期など)をピタリと当てるように、空海も五感をいっぱいに使って世界を捉えていたのだろう。
<難解!「曼荼羅」と「第4レンマ」>
●曼荼羅のページで分からないとフリーズしたけれど、グループのみんなも「わからない!」と一致して安心した(笑)
●第4レンマはよくわからない。
●第4レンマ(~でもなく、~でないこともない)をさらに否定する、となって大混乱!
しかし、全てのレンマを否定して「悩みを乗り越えたとすら思っていない境地」に到達して「一切動じない心」を得たとき、それは感情をもって生きているといえるのだろうか。
●マンダラチャートは自分もぜひ実践してみたい
<「欲」と「救い」について>
●悟り=無欲なら、欲が全くなくなって生きていて楽しいのか?適切な必要最低限の欲とは何か?
●頑張りにつながる「良い欲」と、自分を苦しめる「悪い欲」もあるのでは?
●「空」の考え方は悩みや不安からの解消につながる。苦しい時には仏教の知恵を上手く取り入れ、幸せな時はそのまま生きていくという「いいとこ取り」でいいのではないか。
一人で読んでいるだけでは決して辿り着けない、「他人の視点」や「問い」と出会える対話の時間が広がっていました。
■第二札所 名古屋へつなぐ「5つの問い」
今回の「くうかわ」全国行脚読書会では、前の開催地から託された「問い」を深め、さらに次の開催地へとバトンを渡していきます!
今回の読書会で生まれた議論を経て、次回・名古屋開催へ届けるバトン(5つの問い)はこちらです。
【名古屋開催へつなぐ「5つの問い」】
1.良い欲と悪い欲があるとしたら何だと思いますか?
2.現代に空海が生きているとしたらどんな人だと思いますか?
3.今、すがりたいと思う仏教の教えがありますか?
4.完コピぐらい真似した人はいますか?
5.あなたは、世界の真理を知ったら苦しみから解放されると思いますか?
名古屋の地では、この問いからどのような対話が紡がれるのでしょうか?
https://nekomachi-club.com/events/eb92afc1d255
課題本が「空海」「仏教」と聞いて、「えっ⁉ 難しそう…」とビビりながら本を開き、読んでもやっぱり「難しい、分からん、ちゃんと話せるかな?」とドキドキしながら参加しました。
でも、いざ話してみると、実際に仏教の教えに救われている人がいたり、レンマ的な思考を持つ人がいたり。そうした考えを持つ人が現代社会で感じている生きづらさを知ることで、他者への理解が深まり、「案外、今の自分は幸せなのかも」と自己理解にも繋がっていきました。
「欲って何だ?良いものなのか悪いものなのか」「救われるのに、なぜ秘密にするの?」話すなかで次々と疑問や問いが生まれ、皆で語り合うからこそ視野が広がり、本への理解が深まっていく。難解な密教も「分からない」からこそ語り合える。「分からなさ」も「欲」も丸ごと語り合える。色んなジャンルの本を読み、色んな読書会に参加すると、点と点がつながり、世界が広がり、新たな気づきや発見がある。だから読書会って面白いし止められないんですよね。
日々の忙しさの中で自分を見失わないために。人間らしさを失わないために。私にとっては欠かせない「時間」であり「活動」です。活動……(労働、仕事、活動……お分かりの方はクスリとしてください笑)。
■ 「猫町プラス」は、こんな読書会です!
●否定のない安全な場
ルールは「お互いの意見を認め合い、決して否定しないこと」。知識の量を競う場所ではありません。
●思ったままを自由に言葉にできる
「ここが分からなかった」「ここが好き」という素直な感想が尊重されるため、初参加の方も安心して発言できます。
●本を通して人とつながる
同じ本を読んできた仲間と語り合うことで、年齢や職業を超えた深い対話と人間関係が生まれます。
「1冊の本を深く味わいたい」「自分の感じたことを安心して話せる場所がほしい」と感じた方は、ぜひ一度、猫町プラスの読書会に遊びに来てみませんか?
【次回の関西オフライン読書会のお知らせ】
日時:2026年9月19日(土)16:40〜
課題本:宮沢賢治 『新編 銀河鉄道の夜』新潮文庫
ドレスコード:「宇宙」
会場:ビストロ酒場YUZU cafe&bar 北浜本店
https://nekomachi-club.com/events/75dbce9c6e52
皆様のご参加を、心よりお待ちしております!

2026/08/29 13:45
【開催レポート】関西オフライン読書会(2026年8月22日)

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