令和2年12月19日、20日に猫町倶楽部オンライン『クリスマスフェス2020』が開催されました!
今回はその中でも、シネマテーブル『Mank/マンク』の回の様子を報告していこうと思います。

各分科会のイベントが丸2日間ノンストップで行われる今回のクリスマス・イベント。まさにフェスのような様相でしたが、その中でも『Mank/マンク』の参加者は31名、うち初参加は5名でした。
今回の課題映画はデビット・フィンチャー監督の新作で『Mank/マンク』。今作は脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツ、通称マンクに関する伝記映画。彼がいかにして映画史上に残る傑作『市民ケーン(1941)』の脚本を書いたのかが描かれています。『Mank/マンク』はNetflixで配信中です。



『Mank/マンク』予告編

今作『Mank/マンク』は『市民ケーン(1941)』に関する作品という事で『市民〜』を見ていないと伝わらない部分、時代背景を知らないと分からないシーンも多く、非常に難解な作品でした。

※映画史上の大傑作『市民ケーン』


難解ゆえに出た感想も多種多用!

・権力に立ち向かうマンクがかっこいい!
・葉巻のシーンなど台詞がいちいち気が利いてる!
・大富豪ハーストにジョークで立ち向かったマンクはまさに宮廷道化師。まるでジョーカーのよう。
・ルイス・メイヤーやランドルフ・ハースト、オーソン・ウェルズといった、マンク以上にアクの強い人物が大量に登場して最高!(とくにルイス・メイヤーが好きな人が多数!)
・「本当っぽい嘘ニュース」に「本当っぽい映画」で対抗するのが面白い。

・・・というように肯定的な意見も出る一方、

・『市民ケーン(1941)』を観ていないと分からない部分が多すぎる!不親切!
・って言うか『市民ケーン』観てても分からねぇよ!
・時代背景や実在の人物について知らないと分からないシーンも多い。
・字幕を追うのがやっと。一度観ただけでは分からない。
・フィンチャー監督の父親が書いた脚本ということで、内輪の映画のように感じ、撮りたいように撮って観客が置いてきぼり感がある。

と、その難解さ故の意見も多く出ました。
また『市民〜』を視聴済みの方からは、


・白黒映画である点や、フィルム切替時の黒点の再現、場面転換など『市民〜』を意識しているシーンが多い。
・時間軸をバラバラにする語り口もまさに『市民〜』的。

など『市民ケーン』を意識した作りについての感想も。

※『市民ケーン』のワンシーン

また今作ではフェイク・ニュースなど、現在に通ずるテーマについても扱っており、それに関する意見も多数出ました。


・大富豪ランドルフ・ハースト、ひいてはそれをモデルにした『市民ケーン』のケーンは、まさにトランプ大統領なのでは?
•プロパガンダや共和党•民主党…社会的弱者が権力に立ち向かう社会派の映画である。今のトランプ政権を思わせるところもある。

と、いう風に「現在の社会情勢を思わせる」といった意見がいくつも。今作『Mank/マンク』は今まさに作られるべき映画だったと言えるでしょう。(ちなみにトランプ大統領は『市民ケーン』が大好きだそうです。)

それ以外に、今作はNetflix配信の映画という事でそれに関する意見も出ました。

・•何度も見返しが必要な映画であり、Netflixという配信映画にピッタリである
・内輪の作品感が強いが、でもそれができてしまうのが、予算も膨大にあるNetflixならではないだろうか。

Netflixだけでなくオンラインの配信作が増え、それは映画業界にとって大きな変革をもたらしているのかもしれません。
また今回も自分が資料を作らせていただいたんですが、そちらも「人間関係が分かり易い」と好評だったみたいです!嬉しい!

今作はデビット・フィンチャー監督の新作と言うこともあり、彼が『市民ケーン』をオマージュして作ったとされる『ソーシャル・ネットワーク(2010)』との類似点の話をされる方もみえました。そしてそのまま「フィンチャー監督の作品どれが好き?」と言った感じで話は発展。
「わたしは『ゴーン・ガール(2014)かなぁ。」
「自分は『セブン(1995)』が一番!あのラスト!衝撃的でした!」
「俺は『ファイト・クラブ(1999)』が最高だと思うね!」
「いやいやいや『エイリアン3(1992)』を忘れてもらっちゃ困るわ!」
楽しい話はいつまでも続き、夜は更けていきました・・・。映画の話をするのって、本当に楽しいですよね。
今年のクリスマスフェスはコロナ禍によりオフラインでの開催が難しく、オンラインでの開催となりました。
皆さんに会えないのは寂しいですが、今までの定例会に参加できなかった方が、オンライン開催をきっかけに参加されたり、新たな出会いもありました。いつ明けるともしれぬコロナ禍ではありますが、悪い事ばかりではないようですね。

さて、来年のシネマテーブルの定例会ですが、1月9日(土)に「ベスト&ワーストシネマ2020」が開催されます!
こちらはシネマテーブルの年末年始の恒例行事!

2020年に劇場公開された新作映画からみなさんの「ベスト&ワーストシネマ2020」を発表する会となっております。
参加者全員のベスト&ワースト発表の後、みなさんのベスト3を集計して「シネマテーブル2020年ベスト3」を決定します!
みんなのベストとワーストを発表する、最高に楽しい会になっております!奮ってご参加下さい。

申し込みは以下のURLから。



その後、1月19日(火)開催のシネマテーブル定例会、課題映画は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版三部作 序・破・Q』!1/23(土)公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に先駆け、エヴァンゲリオン新劇場版、序・破・Qの3作をまとめて語る会を開催します。この会に参加して最新作に備えよう!

申し込みは以下のURLから。


さらに1月24日(日)開催のシネマテーブル・クラシックの課題映画は、なんと『市民ケーン(1941)』!『Mank/マンク』を観た方には是非参加して欲しい会になっております。新たな発見がきっとある!

申し込みは以下のURLから。




そして1月26日(火)のシネマテーブルの課題作品は『ザ・プロム(2020)』。こちらも『Mank/マンク』と同じNetflix配信作品。メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン出演のミュージカル映画!

申し込みは以下のURLから。



年明けからも定例会が目白押しですね。
皆様の参加をお待ちしております。

それではまた定例会で皆さんとお話するのを楽しみにしています。良いお年を!