読書の秋、芸術の秋となりました。
夏も名残も感じることなく秋の訪れを肌で感じている方も多い季節になったと思います。

本好き、映画好きの方にはぜひ、参加して欲しい会があります。
読書をしたり、映画を観たりして、感動や疑問を自分の中で振り返りことがあります。
しかし、1人でそれを終わらせてしまうと、その時の気持ちや考えは時間とともに消えてしまうかも知れません。
それに気づきながら、次の新しい作品へと目が移ってまうことがよくあると思います。

猫町倶楽部が行う読書会やシネマテーブルでみなさんと読んだ本や映画を語らう場所は、他の人からの違った視点から自分の事を振り返ることになったり、新しい発見に気づくことができます。
そこで語り合った作品は皆さんにとって思い出深いものとなるでしょう。

読書会に興味を持ってから数ヶ月、時には1年以上も参加を迷っていらっしゃる方が少なくありません。
本好き、映画好きが集まるのだから、さぞかし難しい話をしてるのだろう。
知らない人と自分の話を聞いてもらえるのだろうか。
などの心モヤモヤを抱えている方もいるかもしれません。

★猫町倶楽部ではそんな方のために初心者限定読書会を開催しています。

進行役を除き全員初心者という中で安心して参加できる読書会です。

読書会の初めに司会が本日のスケジュール、読書会のルール等を説明します。猫町倶楽部の読書会の1つだけのルール「他人の意見を否定しない」についても説明します。
その後、5人から6人のテーブルに分かれてゆっくり話す事ができます。
また各テーブルには司会進行役(ファシリテーター)がおり読書会をサポートしますので、読書会の参加に慣れていない方でも心配はいりません。各テーブルで簡単に自己紹介して、いよいよ開始です。

★それでは読書会の様子を少しご紹介します。

今回は本と映画の2作品を選択していただける会でした。

①山本 多津也『読書会入門 人が本で交わる場所』
②Netflix映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』


以下、ネタバレも含まれますのでご注意ください。

まずは
①山本 多津也『読書会入門 人が本で交わる場所』
のテーブルに参加された方の感想から
・一~二章が、読書会に参加しようと思った自分の気持ちそのままを書いてあって、心を読まれているのかと思った。
・自分は弱いつながりを結構求めているなと思った(そこから各々の転職にまつわるエピソードや、ゲストハウスでの体験などの話に広がりました)
・弱いつながりの関係だからこそ話せることもある、強すぎるつながりだと、かえって話せなかったりする
・読書は遊べるという新しい価値観が発見できて、今日の参加で実感できた。
・ドレスコードがあるなら、自分もそれで遊んでみたいと思った。
・(複数の方から)Nさんのエピソードが最も印象的だった。
・ノーパンエピソードが印象的で、読書会のイメージが変わった。これなら楽しめそうと感じた。 ⇒今日も楽しめている。
・Nさんのエピソードが印象的だった。流れから排除してしまうのではないかと思っていたので、そうならなかったのが驚いた。
・作者はどう思ったのか、ではなく、自分はなぜそう思わなかったのか、ということを考えていく、という視点が新鮮だった。

②Netflix映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』
のテーブルに参加された方の感想から
・エリー、ポール、アスターは同じ学校ではあるが、全然バックボーンが違うので同級生にはみえなかったのだが、実年齢も同級生の俳優さんたちで、あのキャラクターの違いは意図的
・ポールの純粋さは文句なし。ボキャブラリーの無いのに、愛や恋という本能的なものを一番分かっている人物だった。
・主人公の3人が作中で成長していく姿が上手く描かれていてさらなる成長が期待できて、副題の「面白いのはこれから」という言葉に繋がっていくように思えた。
・温泉で女性二人語らっていくシーンが好き。女性同士で性的な描写ではないのに二人の繋がりを描いているように思えた。
・題名にあるように「ハーフ」というのは割れているという意味あいで、エリーとポールのピンポンのシーンや、駅の個室を隔てての会話シーン、エリーとアスターの絵を作っていく元へひび割れのような絵だったことから、あの温泉のシーンは隔たりがないシーンとして印象が強かった。
・LGBTの要素を含まれたお話だったが、実際は「その人」に惹かれていく内容だったので、問題提起的作品にはみえず凄く自然だった。
・アスターはエリーの代筆をいつ気づいたのかが結構意見の分かれるところ(最初の方からなのか、実は最後だったのか)
・最後、ポールがダサいとわかっていても、電車を追いかけていくシーンはぐっとくる(笑)

以上が感想でした。

その後、猫町倶楽部が運営する「猫町ラウンジ」のLNT(ラウンジナイトタイム)というフリートークスペースに移動してから、懇親会を行いました。

参加者の方々から読書会自体の感想も聞かせていただきました。

・一人で読書するのもいいけれど、読書会に参加して、色んな方と話すことで、自分自身がどんな人間なのかということも理解できるのではないかと思った。
・オチまでつけて感想を話さなくてはいけないのかと思っていたが、いい意味でカジュアルで、参加しやすかった
・運営(サポーター)が、予想以上にしっかりしていて参加してよかった。

読書会に参加された方のきっかけも聞かせていただきました。

・社会人になると、本を読む機会が減ってしまうので、これを機に読書をしたいと思った
・猫町倶楽部のことは知っていたが、参加に緊張してしまって、半年くらい参加を迷っていた。今回は初心者会ということで、思い切って参加した
・いままではふらっと居酒屋に寄って、知らない人と会うことができていたが、コロナ渦でそういった出会いがなくなってしまったため
・ZOOMなら参加がしやすかった
・自分の好きなジャンルの本しか読まなくなってしまったので、それ以外の本も読んでみたいと思ったため
・一人で読了するのが難しく、積んでしまうため、読書会という形であれば読了できると思ったから
・職場で読書会を開催している方と図書館勤務でこれから読書会を主催しようとしている方がいて、その参考になればとの参加。特に、職場で読書会を開催されている方は、いろいろ苦労があるようで、今回の読書会でいろいろ参考になる発見があって喜んでおられた。
・他の方も以前から読書会に興味があったが、なかなかタイミングが合わなかったのが「初心者」読書会ということで参加の一押しになったとのこと。


皆さん、しっかりした感想を述べられていて、「初」という感じがしない方でした。他の読書会にも参加して貰えそうに感じました(笑)
あと、「読書会」というワードで検索かけて一番最初に出たからHPを見て参加を決めた方が多かったですね。


今回は2作品でしたが、猫町倶楽部では
その他、幅広いジャンルの本で読書会を開催しています。
詳しくは猫町倶楽部のHPでご確認ください。
来月10月も初心者読書会は開催予定です。
https://nekomachi-club.com/events?page=1&order_type=start_date_asc&filter_type=upcoming 

いかがでしょうか?読書会だからと言って難しい事を話す必要はありません。
思った事を、自分の言葉で、自分のペースで話してください。
みなさんと共通の作品を通して、意見交換をし色んな気付きを得る機会を見つけてみませんか?
猫町倶楽部がそんなきっかけになれば嬉しく思います。
たくさんの方のご参加、お待ちしています。


以上、開催レポートでした。

設営:シネマテーブル合同チーム
(KURO、AKI、のぐち、みき♪、ひろかわ、文鳥3)